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2004.03.23

ジーコは孔明になれるか

いつもすばらしい変換を読ませてくださる nemota さんの「ほったいもいじるな

サッカー日本代表のシンガポール戦のメンバー発表で、ジーコ監督は規律違反を犯した8人を外した。
その様子を表したのが「泣いて馬謖を斬る」のほったいも変換

さて、規律を犯した選手たちは罰を受けるのは当然として、問題は孔明とジーコである。

まず、孔明とは三国志の諸葛亮孔明である。風前の灯の劉備に三顧の礼で軍師に招かれ、死ぬまで劉備とその子劉禅に仕えた。
そして馬謖とは知略にすぐれ、孔明もその才能を認めていた人材である。

(以下、昔読んだ三国志の記憶より)
司馬懿(相手の軍師)率いる魏の軍から、街亭という蜀にとっての要地を守るため、孔明は馬謖に街亭の守備を命じた。孔明は馬謖が出陣する前に街亭が蜀にとっていかに重要であるかを説いた。

馬謖は自軍を街亭に進めると、地形をみて笑ったという。丘があり、そこに陣を張れば街亭を守るのは容易だと考えたのだ。これは馬謖が「高きより低きをみれば勢いすでに破竹」という兵法を用いようとしたからである。つまり、魏軍が街亭についたら、丘から一気に駆け下りて魏軍を攻める、という作戦である。

しかし、これは孔明が馬謖に授けた作戦ではなかった。馬謖は自分が孔明に一目置かれている事を知っており、孔明にいいところを見せようとしたのである。
副将の王平が馬謖をいさめるが、馬謖は聞き入れない。馬謖は自分の考えの通り丘に陣を張り、王平は孔明の命令通り、街亭へ通じる細い道を守る陣を敷いた。

一方、魏軍は丘に陣を張った馬謖を取り囲み、補給路を断つ作戦に出た。馬謖軍が水を得るためには丘を降りて川に水を補給しなければならなかったのである。

王平は馬謖の陣形図を孔明のもとに送った。それをみた孔明はあわてて馬謖に援軍を送るが、時既に遅く、街亭は魏軍に奪われてしまった。
馬謖は軍紀違反を犯した罪で、孔明から死罪を言い渡された。周囲の者が馬謖は優秀な人材であるため、死罪だけは許してもらうよう嘆願した。しかし、孔明はいかに優秀な人材でも規則に例外を作ってはならないといい、馬謖の死罪は変わらなかった。

最初は自分は死罪を免れるだろうと考えていた馬謖だが、孔明の言葉で目を覚まし、潔く死罪を受け入れた。周囲の臣や兵たちも納得した。死刑執行後、孔明は馬謖の首をみて涙を流したという。

これが「泣いて馬謖を斬る」である。
(昔の記憶、ここまで)

馬謖の死罪に周囲の人間が納得したのは、孔明が公平な人物であったからである。優秀な人材でも特別扱いせず、軍規に例外が無い事を示した。反対に戦で功を上げた人物には、それに見合った恩賞を与えた。将も兵士も、公明正大な孔明のやり方を知っていたから、犯した罪の罰が厳しくても受け入れたのである。

だがジーコはどうか。海外組優先(というか海外組頼り)のメンバー選出、以前に自分が言った事をあっさり忘れる行動。選手たちに信頼されているのだろうか。ジーコが解任されそうになったら、選手たちはジーコのために戦うだろうか。規則を犯した8名に鹿島の小笠原の名前があるのが気になる。
川淵キャプテンの会談の後も、ジーコは自分のやり方を変えないと言っている。

それで今回外した8人と再び信頼関係を築けるのか?

余談ですが「白眉」の語源は、この馬謖の長兄である馬良が馬家の五兄弟(それぞれ優秀)の中で最も優れており、馬良の眉毛が真白であった事から来ています。「同類のなかで最も優れているもの」という意味です。

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「スポーツ」カテゴリの記事

コメント

トラックバックありがとう。←今回からちょっとフレンドリーにしました。
すごい!よくディテールまで覚えてますね。三国志・吉川英治著は2回読んではいるのですが、もう故事のところくらいしか覚えていません。でも関羽と孔明が死んだときは、本に涙を落としたのを覚えています。
ジーコについて。
実はこの格言、じっと温めていたのです。ジーコ自身が川淵キャプテンに解任される時を想定して...
でも規律という点から考えると、キャバクラ騒動なのかな、と。

僕も鹿島の小笠原の存在、今後のありかたが気になります。

投稿: nemota | 2004.03.24 22:20

nemota さん
三国志は中学生の頃からはまって、いろんなバージョンを読みましたので大筋はだいたい憶えています。
関羽と孔明の死はショックでした…

そしてジーコ。
nemota さんはジーコの解任は既に予定として組み込まれているのですか(^_^;)
仮に最後まで(ドイツW杯)行ったとしても、日本が得るものは少ないと思いますけどね。

投稿: quark | 2004.03.25 00:00

こんばんわ^^♪最近仕事で毎日遅くなってネットに入れず久々に寄らせて頂きました。「エンタ」のページにコメントくださってありがとうございます。
「泣いて馬謖を斬る」♪quarkさんすごく適切な例えですね。ボクはジーコのやり方はちょっとどうかなと思います。大久保は反省していて「処分は謹んで受けます」みたいなことを言っていましたが、U23での居場所を見つけたから言える言葉だと思います。A代表だったりU23だったりに選出されるためには、サッカーにおいて「虎牢関を落とす」ほどの苦労をしてきた人達だと思います。サッカーを心から愛してそれだけに夢中になってこれた・・・そんな人達をバッサリと斬るジーコのやり方。正しいとは思いますがあまり好きではないです。
また寄らせていただきます☆★☆

投稿: 陸遜 | 2004.03.25 23:15

陸遜さん
「泣いて馬謖を斬る」♪quarkさんすごく適切な例えですね。
いや、私はnemotaさんの「ほったいもいじるな」を読んで思い出しただけですので(^_^;)
サッカーの代表監督は世界で最も過酷な職業だと言われますが、
ジーコがどんなやり方をしようとそれだけの責任を負っているので、本人の自由でいいんですよ。
でもこれまでの出来を見るともう絶望しか無くて…

投稿: quark | 2004.03.26 20:04

nemotaです。
「サッカーの代表監督は世界で最も過酷な職業」というフレーズを使わせてもらって、トラックバック記事を書きました。

投稿: nemota | 2004.04.01 14:21

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「サッカーの代表監督ほど過酷な仕事はない」とやや誇張気味に言われるが、ジーコもそ [続きを読む]

受信: 2004.04.01 14:18

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