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2004.07.27

Tapestry(もしも戻れるなら?)

スタートレックに Tapestry(運命の分かれ道)という名エピソードがあります。TNG です。

フェチ部長のさくらもちさんからまたもTバックのお題です。

「もしも戻れるなら何歳に戻って何をしたいか」

真っ先にこの話が思い浮かびました。
長文です。マヂレスです。もっと軽いノリでいきたかったです。先に謝る。すまぬ。

Tapestry(運命の分かれ道)はこういう話です。
(読まなくていい方はここをクリックすれば、結論に飛びます)

ピカード艦長が外交任務で心臓を撃たれ、エンタープライズの医療室に運ばれてきます。ピカードの心臓は人工心臓でしたが、損傷が激しく、呼吸も脳波もどんどん弱ってきます。

ピカードが気がつくと、そこは何も無い真っ白な世界。目の前には Q がいます。ここは死後の世界だと言います。本物の心臓だったら助かったかもしれないのに、と Q は言います。
ピカードが人工心臓にしなければならなかったのは、若い頃に凶暴なことで有名なノーシカン人とトラブルを起こして、背中から心臓を刺されたためです。Q はピカードの目の前で刺された瞬間の出来事を見せます。心臓を刺された時のピカードは自分の愚かさを笑っていました。

若い頃の過ちを後悔するピカードに、Q は人生をやり直すチャンスを与えます。

気がつくと、ピカードは宇宙艦隊アカデミーを卒業して、配属を待っていた21歳の過去に戻っていました。心臓を刺される数日前です。艦長として積んだ経験はそのままです。
ピカードは若い頃の後悔をなくすべく、血の気の多かった振る舞いを改めます。

ノーシカン人のイカサマでゲームに負けた友人の怒りを抑えます。大切な友人と思っていた女性から想いを打ち明けられ、自分も好意を寄せていたことを明かし、一夜を過ごします。

しかし次の日、ノーシカン人への仕返しを計画していた友人との関係も、想いを打ち明けた女性との関係もギクシャクしてしまいます。それでも皆それぞれの配属が決まり、その日は友人達との最後の夜。乾杯しているところへ再びノーシカン人が現れます。

女性の友人を侮辱され、ノーシカン人に飛びかかろうとする友人ですが、ピカードは争いを回避します。心臓を刺されることは無くなりましたが、挑発されても仕返しをしないピカードに友人は腹を立てます。ピカードは大切な友人を二人失いました。

次の瞬間、ピカードはエンタープライズにいます。過去の時間から戻ってきたのです。しかしピカードは艦長ではありません。責任の無い科学士官です。人の上に立つこともありません。気分が悪い、といって医療室へ向かうとそこには Q がいます。Q は言います。これはおまえが選んだ人生だ、と。

ピカードは自分の階級と役割に納得がいかず、ライカー副長とカウンセラー・トロイに自分の評価を聞き出します。二人の評価は厳しいものでした。優秀ではあるが、もっと責任のあるリーダーの立場には向かないと言われます。ピカードは無難に人生を過ごし、実力をアピールする機会を逃してきたのです。

ピカードは Q に呼びかけます。「もういい。元に戻してくれ。」
人生をやり直すチャンスがあったことさえあり得ないことなのに、その結果に満足しないとはどういうことだ、と Q は問いかけます。
ピカードは言います。「こんな情熱の無い人生は嫌だ。」
元に戻せばピカードは医療室のベッドで死にます。しかし、こんな人生なら本来の自分のままで死にたい、とピカードは希望します。

次の瞬間、ピカードの目の前に友人達と挑発するノーシカン人が現れました。ピカードは迷うこと無くノーシカン人に殴り掛かります。そして再び背中から心臓を刺されました。ピカードは刺されたことを喜ぶように笑っていました。

医療室のベッドではピカードの呼吸、脳波が回復し、ピカードは一命を取り留めました。元の人生に戻ったのです。
ピカードはライカーだけに体験したことを話します。そして言います。「若い頃の自分は自慢できたものではない。しかし、あの部分を切り取ってしまったら今の自分は無い。」

[お題への回答]
でもやっぱり「あのときに戻れたらなぁ」とは思います。
戻れるなら大学時代に戻って、もっとしっかり勉強したいです。研究の道を進みたいです。

でもこの道をすすめば、絶対に現在も独身だろうし、スタートレックも番組を観ているだけだろうし、blog も書いてないだろうし、皆様にコメントすることも無いでしょう。おれがコメントを頂くことも無いでしょう。このトラックバックも書いていないでしょう。

自分の大学生活は最後の一年を除いて自慢できたものではありません。ですが、今の自分があるのも、blog を通じて皆さんとお付き合いできるのも、やはり自慢できない大学生活があったからです。人生は不思議です。

おれの blog にコメントやトラックバックしてくださる皆様、本当にありがとう。
DVD で Tapestry を観直して、ちょっと目から汗が流れました。

明るくノリノリで楽しんでいるさくらもちさんに、こんなマジな話をトラックバックしていいものかとちょっと思いました。
この瞬間をやり直したいDEATH、とオチをつけてみる。

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