パタリロとバビロン5(その2)
魔夜峰央先生の代表作「パタリロ!」と、アメリカのSFドラマ「バビロン5」にちょっとした類似ネタがあったので、調子に乗って報告する第2弾。
今回もバビロン5のエピソードは Babylon5 Episode Guide を参照させていただきました。
まずは「パタリロ!」。
今回はパタリロ! (第43巻)の「発明しないパタちゃん」というエピソードです。
あるタマネギの父親が、事業に失敗して莫大な借金を背負ってしまいます。期限までに金融業者のゴールドマンに借金を返さないとタマネギの弟、ジュールくんを差し出さなくてはなりません。実はゴールドマンは美少年好きなのです。いろいろあってパタリロの活躍で借金とジュールくんの件は片がつきます。
しかし、ゴールドマンはジュールくんをあきらめられず、あの手この手でパタリロを罠にはめてジュールくんを自分のものにしようとします。ゴールドマンはパタリロの弱点(小銭好き)を巧妙に突いてくるので、ジュールくんの父親は、ジュールくんを知り合いの教団の当主に預けることにします。
さて、その教団「神のともしび教団」には御神体の炎がありました。二千年前、教団の教祖であるトンデモハップン師が小さな修道院でともしてから、現在までずっと絶えることなく燃えている火です。
パタリロは教団内の像の額に幻のダイヤ、アイドルズアイらしき宝石が埋め込まれているのを見つけ、像に登ろうとします。それをやめさせようとしたジュールくんでしたが、もみ合っているうちに御神体の炎を消してしまいます。ジュールくんは大変なことをしてしまいました。
そこへ金融業者のゴールドマンが現れます。実はゴールドマンは神のともしび教団の世話役代表で、多額の寄付をしているのでした。そこでパタリロは、御神体の火を元に戻したらジュールくんをあきらめるようにゴールドマンに持ちかけます。火を元に戻せなかったらジュールくんはゴールドマンのものです。
パタリロはタイムワープ(の能力がある)で二千年前に戻って火を持ってこようとしますが、ちょうど太陽の黒点活動が活発になり、磁気嵐が吹き荒れているせいでパタリロのタイムワープは不可能なのでした。磁気嵐が発生すると地磁気に乱れが発生し、地磁気に乱れがあると時空にゆがみが生じてタイムワープできなくなるのです。
御神体の火をその日のうちに元に戻さなければ、ジュールくんはゴールドマンのものです。パタリロは仕方なく自分がタイムワープできることを打ち明け、磁気嵐が収まるまで待ってくれるように頼みます。しかしそれを聞いた教団の当主は、時間を行き来する行為は神の摂理に背いているのでそんな火は使えないと言い出します。
パタリロはあきらめが悪く、悩みに悩みましたがついに解決策を思いつきます。パタリロは天体望遠鏡と光量増幅器を用意するよう、タマネギに命じます。もうお分かりかと思いますが、パタリロは地球から二千光年離れた星の光を増幅して、その光で再び火をともしたのです。ちなみにジュールくんはゴールドマンが心から自分のことを想っていることを打ち明けられ、自分の意志でゴールドマンのもとへ行ってしまうのでした。
(長くてすまん)
さてバビロン5。
シーズン1、第12話 By Any Means Necessary (ドッキングベイの悲劇) です。
ナーン政府のジ・カー大使はジコンの聖なる祝祭の準備のため、自国からジコンエスの花が運ばれてくるのを待っていました。しかし輸送船はバビロン5のドッキングベイで事故を起こし、花は失われてしまいました。
ジ・カーと仲が悪いセントーリ共和国のロンド・モラーリ大使は、ジコンエスの花を所有していました。モラーリはジ・カーに花を法外な値段で売りつけようとします。ジ・カーはその金額を聞いて一度は拒否したものの、考え直してモラーリに花を売ってくれるよう頼みます。
しかし、モラーリは花を売る気が無くなった、といってジ・カーに復讐します(ナーン政府とセントーリ共和国、ジ・カーとモラーリは、過去の戦争で仲が悪いのです)。ジ・カーはバビロン5の司令官、シンクレアに仲裁を頼みます。
ジコンの聖なる祝祭は、ある特定の日にジコンの山の頂きから昇った太陽の光の元で行わなくてはならず、その時間が迫っている事を説明しますが、モラーリはシンクレアの頼みも断ります。
その後いろいろあってモラーリは花をジ・カーに譲るのですが、それは既にジコンの聖なる祝祭が日の出の時間に間に合わないからでした。しかし、シンクレアはジ・カーに提案します。ナーンの母星からバビロン5までは12.2光年離れており、ジコンの山の頂きから昇った太陽の光がバビロン5に届くにはまだ時間がある、と。
(かなり省略して書いているので、リンク先で詳細なエピソードガイドを読むことをお勧めします)
どちらも光が届くまでの距離が絡んでおり、それが両者とも宗教関係だということが面白いところです。パタリロ! (第43巻)は1990年、バビロン5は1994年です。
生命エネルギーの話にしても、光が届く距離の話にしても、わりとSF系ではありがちでしょうか?
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